“トレンド×伝統”が同居する国際都市
世界的に有名なスクランブル交差点と、最先端のカルチャー・IT・ファッションが凝縮した街。
原宿・表参道、恵比寿・代官山、広尾、神宮前など個性豊かな顔を持ち、明治神宮や代々木公園といった大きな緑も抱える、“トレンド×伝統”のコントラストが魅力です。
再開発で誕生した渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエア、MIYASHITA PARKなど、新旧が立体的に交わる都市景観も見どころ。
<名称の由来>
「渋谷」の呼び名には諸説あります。
区内を流れる渋谷川にちなむ説、古くこの地を拠点とした武士団「渋谷氏」にちなむ説、低地(谷地)地形に由来する説などが伝わります。
区の郷土博物館や図書館資料も“複数説が併存する”ことを紹介しています。
<区の成り立ちと歴史トピック>
1932年、旧・渋谷町/千駄ヶ谷町/代々幡町が合併して東京市渋谷区が発足。
1947年に“特別区”として現在の渋谷区へ。
戦後復興を経て若者文化の発信地に成長し、2000年代以降は駅周辺を中心に大規模再開発が連続しています。
ハチ公とスクランブル交差点
1934年に初代「忠犬ハチ公像」が駅前に建立。
戦時中の供出で失われましたが、1948年に“復興の象徴”として再建され、いまも待ち合わせの名所です。
交差点は「世界で最も有名/混雑する交差点」とも称され、青信号1回で1,000人以上が行き交うとされます。
<都市の顔・ランドマーク>
渋谷ヒカリエ(2012):商業・オフィス・劇場「東急シアターオーブ」を擁する新ランドマーク。
渋谷ストリーム(2018):旧東横線ホーム跡と渋谷川沿いの水辺空間を再生。川辺の遊歩道と一体の街づくりが特徴。
渋谷スクランブルスクエア/SHIBUYA SKY(2019):高さ約230m、屋上の開放型展望施設から東京を一望。
MIYASHITA PARK(2020):屋上公園+商業+ホテルのミクストユース。“立体都市公園制度”を活用したPPP事業。
明治神宮(1920創建)&代々木公園(1967開園):原宿エリアに広がる“都心の森”。初詣でも知られる神宮と、イベントが多い大公園。
NHK放送センター(神南):放送の中枢。老朽化に伴う建替が段階的に進行中。
<交通アクセス>
渋谷駅はJR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)、東京メトロ(銀座・半蔵門・副都心)、東急(東横・田園都市)、京王(井の頭)と4事業者・多数路線が結節。
私鉄・地下鉄の相互直通により横浜・埼玉方面へもダイレクト。
駅構内は複層化が進み、乗換の難しさでも有名です。
主要幹線道路は国道246号(玉川通り/青山通り)、明治通り、山手通り、井の頭通り、六本木通り、外苑西通り、駒沢通りなど。エリアごとの雰囲気は“通り”で大きく変わります。
<エリア別の暮らし・不動産の目線>
渋谷・神南・宇田川町:再開発の中心。
駅近ハイグレードオフィスやタワーの上層フロア、ホテルライクな住戸など“都心×眺望”志向に人気。
原宿・表参道:世界的ブランド街路「表参道ヒルズ」(2006)を核に、ファッションとアートが共存。裏原・キャットストリートは個性派ショップが点在。
恵比寿:駅名・地名のルーツは“ヱビスビール”。工場跡を再開発した恵比寿ガーデンプレイス(1994)は住宅・オフィス・文化を内包する街の象徴。
代官山:低層で落ち着いた街並み。「T-SITE」「ヒルサイドテラス」など“上品で静かな暮らし”を求める人に支持。
松濤・神山町・上原:渋谷区を代表する高級住宅地。松濤は鍋島家の茶園「松濤園」に由来し、閑静な邸宅街として知られます。代々木上原は高台の低層住宅街が広がり、公園アクセスも良好。
不動産的には、
駅直結・再開発直近=賃料・価格はプレミアム、眺望と利便性を評価
表参道・代官山・恵比寿=低層・デザイン性・街並み調和が価値
松濤・上原など住宅地=土地の希少性・住環境(静けさ・緑・教育環境)がコア価値
<文化とダイバーシティ>
渋谷区は2015年にパートナーシップ証明制度を全国に先駆けて開始。
国内外の多様な人々を受け入れる姿勢は、街の空気にも表れています。
<こんな方におすすめ>
海外ゲスト:SHIBUYA SKYからの絶景→ハチ公像→スクランブル交差点→渋谷川リバーサイド散歩→明治神宮・代々木公園で“都市と森”の両方を満喫。
住まい探し:
“都心×眺望×駅直結”派→スクエア周辺やヒカリエ側
“静けさ×個性派店舗”派→代官山・広尾・表参道裏手
“邸宅地×子育て環境”派→松濤・上原周辺
<ひとことで言うと>
渋谷区は、世界に誇る賑わいと、歴史・自然・上質な住環境が“歩いて繋がる”都市。観光でも暮らしでも、訪れる度に新しい顔に出会える場所です。