“海辺の玄関口×暮らしやすさ”が同居する街
東京南東部、港区・渋谷区・目黒区・大田区と接し、臨海部では江東区と向き合うロケーション。
区内は大きく品川・大崎・荏原・大井・八潮の5つのエリアに分かれ、海辺のタワー群から下町商店街まで、表情豊かな生活圏が広がります。
<名称の由来>
「品川(しながわ)」は、かつて目黒川が「品川」と呼ばれていた古名に由来します。
川の名が周辺の地名として定着し、現在の区名になりました。
<歴史ダイジェスト>
東海道・最初の宿場町「品川宿」
江戸時代、現在の北品川〜南品川周辺は、東海道五十三次の第一宿として栄えました。今も旧道沿いに当時の面影が残り、北品川の街並みや寺社が旅情を伝えます。
2区の合併で現在の品川区へ
1947年、(当時の)品川区と荏原区が合併して、現在の特別区・品川区が発足。
戦後復興とともに臨海部の品川ふ頭・大井ふ頭の埋立が進み、住宅・工業・物流が共存する街として発展しました。
<アクセス(鉄道・道路・港)>
東京有数のターミナル「品川駅」
東海道新幹線を含む要衝。
ただし所在地は港区高輪・港南で、駅名と区名が異なる点は知っておきたいトリビアです。
区内の主要駅・路線
JR山手線の大崎・五反田、臨海副都心直結のりんかい線(起点:大崎)、羽田方面へ一直線の京急本線(北品川・青物横丁・鮫洲・立会川など)、東急池上線(五反田起点)などが走り、都心・空港の双方に強いアクセスが魅力。
幹線道路
都心〜横浜を結ぶ第一京浜(国道15号)が旧東海道沿いを貫通。山手通り(環状6号・都道317号)も区内を通り、クルマ移動の利便性も高いエリアです。
東京港・物流機能
区東部の品川コンテナ埠頭は日本初(1967年開設)のコンテナ埠頭。首都圏の生活と産業を支える物流の要として現在も稼働しています。
<見どころ・街の個性>
天王洲アイル(Tennozu Isle)—水辺×アート
運河沿いの遊歩道、WHAT MUSEUMやTERRADA ART COMPLEXなど、倉庫リノベから生まれた文化施設が点在。
東京モノレール/りんかい線「天王洲アイル」駅から芸術散歩が楽しめます。
大井競馬場(TCK)—“トゥインクル”で有名なナイター競馬
アクセスは東京モノレール「大井競馬場前」すぐ。
週末のフリーマーケットも人気で、街のおでかけスポットとしても親しまれています。住所:品川区勝島2-1-2。
戸越銀座商店街—全長1.3km・約400店
東京最長クラスの商店街。
揚げたての「戸越銀座コロッケ」食べ歩きや、三つの商店街連合が醸す下町のにぎわいが魅力です。
武蔵小山商店街パルム—800mのアーケード
雨でも濡れない巨大アーケードに約250店。
日用品からグルメまで「横のデパート」と呼ばれる生活密着の買い物天国です。
品川神社—旧品川宿の鎮守と“富士塚”
北品川の高台に鎮座。
急な石段の先に富士塚(小さな富士山)があり、街を見晴らす小さな“登山”も楽しめます。
大崎エリア—オフィスと住宅の近接
大崎ニューシティを中心に、山手線・りんかい線の結節点として再開発が進み、働く・暮らすが心地よく隣り合う街並みに。
<暮らし・不動産の視点>
空港アクセスに強い:京急線(羽田空港直結)や東京モノレール(天王洲アイル経由)で出張・旅行に便利。
生活利便のバランス:戸越銀座・武蔵小山など日常使いの商店街が充実。
一方で天王洲・港南(駅南側一帯)には水辺のタワー群もあり、単身〜ファミリーまで選択肢が幅広いのが特長です。
職住近接:大崎・五反田など山手線内外のビジネスゾーンに近く、通勤時間の短縮ニーズとも相性良し。
<主な道路・エリア感の目安>
第一京浜(国道15号):旧東海道とほぼ重なり、京急線と並走。品川宿の名残を感じる幹線。
山手通り(環状6号):大崎〜五反田をかすめ、渋谷・新宿方面へダイレクト。
<まとめ(街の魅力)>
品川区は、海辺の開放感と日常の暮らしやすさ、そして都心アクセスを一度に手にできる稀有なエリア。
旧東海道の歴史情緒、運河に映える夜景とアート、生活を支える商店街の温度感、そして山手線&空港への圧倒的な利便性。
住む人にも訪れる人にも“ちょうど良い都会”が、ここにあります。