🏛 1. 基本情報・歴史
所在地:東京都(大田区・港区・中央区・台東区・墨田区など)を南北に縦断する路線
路線名称:東京都交通局 都営地下鉄浅草線
路線カラー:ローズピンク(桃色)
営業距離:約18.3km
駅数:20駅
運行会社:東京都交通局(都営地下鉄)
起点・終点:
・西馬込駅(東京都大田区)
・押上〈スカイツリー前〉駅(東京都墨田区)
直通運転:
・南側:京急本線(羽田空港方面・三浦半島方面)
・北側:京成押上線・成田スカイアクセス線(成田空港方面)
🕰 2. 歴史のポイント
・1960年、「東都高速度交通営団1号線」として開業し、日本初の地下鉄相互直通運転路線となる。
・京急・京成との直通により、国内で初めて複数社による直通運転を実現した先駆け的存在。
・現在は「羽田・成田の両空港アクセス」と「下町・都心アクセス」という二つの役割をあわせ持つ路線として、多くのビジネスパーソン・旅行者・地元住民に利用されています。
🌟 3. 良いところ(メリット)
✅ 1. 成田・羽田の両空港に1本でアクセス
・成田空港と羽田空港の両方に、乗り換えなしでアクセスできる貴重な地下鉄路線。
・国内外への出張が多いビジネスパーソンや、海外旅行・帰省で空港を頻繁に利用する人にとって非常に便利。
✅ 2. 京急・京成との直通で広範囲へ移動可能
・京急線・京成本線・成田スカイアクセス線と直通することで、
「神奈川の郊外 → 都心 → 千葉の郊外」といった広域移動も乗り換えなしで可能。
・例えば、神奈川県の三浦海岸から千葉県の成田空港まで、ほぼ1本で移動できるポテンシャルを持つ路線です。
✅ 3. 下町と都心を一直線で結ぶ
・浅草、日本橋、人形町、新橋といった下町エリア・ビジネスエリアを結び、
観光・通勤・買い物のすべてに使いやすいルート構成。
・「平日はオフィス、新橋で一杯、休日は浅草散策」といったライフスタイルとも相性抜群です。
✅ 4. 混雑が比較的マイルドな区間もある
・東西方向のラッシュが集中しやすい東京メトロ各線と比べると、
浅草線は南北方向を走るため、時間帯や区間によっては比較的空いていることも。
・都心直通ながら、“ギュウギュウ詰め一辺倒ではない”ところも、知る人ぞ知るメリットです。
⚠️ 4. 悪いところ(デメリット)
❌ 1. 車両がやや小さく、混雑を感じやすい
・京急・京成と規格を合わせている影響で、車両の幅が他路線よりやや狭め。
・車内が窮屈に感じられることもあり、特に朝夕の通勤時間帯は混雑率が高めです。
❌ 2. 駅設備が古い箇所もあり、バリアフリー面は発展途上
・歴史の長い路線のため、
一部の駅ではエレベーターやホームドアなどの整備が遅れているところも見られます。
・ベビーカー利用や足腰の弱い方にとっては、駅によって使い勝手に差が出る点は要チェックです。
❌ 3. 運賃体系がやや分かりづらい
・京急・京成と直通している関係で、乗車区間によって運賃計算が複雑になりがち。
・定期券の購入や、Suica・PASMOでの乗り継ぎ精算時に「これで合っているのかな?」と戸惑うケースもあります。
🧺 5. 生活利便性(総合評価)
・交通アクセス:★★★★★
空港直結+都心横断ができ、通勤・出張・旅行すべてに強い路線。
・買い物:★★★★☆
新橋・日本橋・浅草など、ビジネス街・商業地が多く日常の買い物にも便利。
・治安:★★★☆☆
下町エリアはやや雑多な雰囲気もあるものの、全体としては大きな不安の少ないエリアが中心。
・自然・公園:★★★☆☆
隅田川沿いの散策路や小規模公園など、下町らしい風景を楽しめるスポットも点在。
・観光・歴史性:★★★★★
浅草・押上(スカイツリー)など、日本を代表する観光地が沿線に多数あります。
🏠 6. 不動産観点(2025年現在の目安)
浅草線沿線は、エリアによって家賃相場や街の雰囲気が大きく変わります。
代表的な駅の月額家賃イメージは以下の通りです。
💴 家賃相場(月額の目安)
・西馬込
ワンルーム・1K: 約¥70,000〜¥85,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥130,000〜¥180,000
・五反田
ワンルーム・1K: 約¥95,000〜¥115,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥180,000〜¥250,000
・高輪台
ワンルーム・1K: 約¥100,000〜¥125,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥200,000〜¥300,000
・日本橋
ワンルーム・1K: 約¥110,000〜¥130,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥230,000〜¥350,000
・浅草橋・蔵前
ワンルーム・1K: 約¥80,000〜¥100,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥150,000〜¥200,000
・押上
ワンルーム・1K: 約¥75,000〜¥90,000
ファミリー向け(2LDK〜): 約¥130,000〜¥180,000
🏘 住宅の傾向
・西馬込〜五反田:
落ち着いた住宅街が多く、ファミリーや高齢者にも人気。
五反田は飲食店・商業施設が充実しており、単身者にも住みやすいエリアです。
・浅草・蔵前・東日本橋周辺:
昔ながらの下町情緒と、カフェ・ギャラリー・ホテルなど再開発の進むエリアが混在。
リノベーション物件や新築タワーマンションなど、個性的な選択肢が増えています。
・押上周辺:
東京スカイツリー開業以降、街全体が急速に発展している再開発エリア。
商業施設と住宅が一体化したエリアも多く、今後の街の伸びしろにも期待できます。
🎯 7. 都営浅草線が向いている人
・成田空港・羽田空港を頻繁に利用するビジネスパーソン・旅行好きの人
・「都心アクセス」も「下町の雰囲気」も、どちらも楽しみたい人
・神奈川・千葉から東京へ直通通勤したい人
・落ち着いた住宅街と、程よい都心距離感を両立させたいファミリー層(特に西馬込周辺)
・浅草・押上エリアの再開発ポテンシャルに期待して、資産価値も意識した住まい選びをしたい人
📌 8. まとめ
都営浅草線は、
「日本初の相互直通運転を実現した歴史ある地下鉄」であり、
今もなお、羽田・成田を結ぶ空港アクセスの要として活躍する路線です。
派手さはないものの、
・空港アクセスに強い
・下町と都心を1本で結ぶ
・再開発エリアと落ち着いた住宅街の両方が沿線にある
といったバランスの良さから、
旅行者にも、日々の暮らしを送る住民にも頼りにされる“実力派”路線と言えます。