正式名称:横須賀線・武蔵野線連絡線
運行区間:鶴見駅付近(横須賀線)~梶ヶ谷貨物ターミナル付近(武蔵野線)
営業キロ:約7.8km
運行形態:旅客列車なし/貨物列車専用路線
運営会社:JR東日本・JR貨物(共同利用)
1970年代後半に建設
主に首都圏の貨物輸送を、都心を経由せず効率化することを目的に整備
同時期に整備された「武蔵野線(東京外環状線)」の一部機能を担う連絡線
横浜港や川崎の工業地帯から関東内陸部・東北方面への貨物輸送の大動脈
項目 | 内容 |
---|---|
✅ 旅客列車なし | 一般の人が乗ることはできない「貨物専用線」 |
✅ トンネル多数 | 都市部を通るため、地下トンネルや橋梁が多い構造 |
✅ 東海道貨物線とも連携 | 鶴見駅で横須賀線・東海道貨物線とつながる |
✅ 梶ヶ谷ターミナル | 武蔵野線・南武線と接続する重要な貨物拠点 |
東海道線・横須賀線・武蔵野線の都心を避けた貨物移動を実現
混雑する東京駅・品川駅周辺を通らず、貨物列車の遅延リスクを回避
多くがトンネル区間のため、沿線住宅地への影響が最小限
夜間運行が多く、生活環境と共存できる設計
川崎・横浜の港湾部から、埼玉・栃木・群馬方面へ、コンテナ・燃料・自動車部品などを安定供給
一般利用者には恩恵を感じにくい
利用できる駅がなく、沿線住民にとっては“存在すら知らない”人も多い
住宅地・商業地への波及効果は薄く、不動産価値には直接影響しにくい
トンネル・遮音対策はされているが、沿線地域によっては夜間の騒音が気になるケースも
分野 | 評価 | コメント |
---|---|---|
交通利便性 | ★☆☆☆☆ | 一般の乗客が使えないため利便性は低い |
地域貢献度 | ★★★★☆ | 首都圏物流の効率化に大きく寄与 |
景観・自然 | ★★★☆☆ | 地上を走る部分は少なく、生活環境に配慮 |
安全性 | ★★★★☆ | 貨物専用のため列車本数も少なめ、事故も少ない |
沿線生活への影響 | ★★☆☆☆ | 鉄道好きや一部マニアを除き、認知度・利用価値は薄い |
梶ヶ谷・中原・武蔵小杉・鶴見などの沿線住宅地は既に成熟しており、この連絡線の存在による不動産価値の変動は少ない
一部では「貨物列車の音がする」との声もあるが、住宅地の開発には支障ない
エリア名 | ワンルーム・1K | ファミリー向け(2LDK〜) | 備考 |
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梶ヶ谷 | 約7〜9万円 | 約12〜17万円 | 田園都市線接続、静かな住宅地 |
武蔵中原 | 約7〜9万円 | 約13〜18万円 | 南武線沿線、利便性と落ち着き両立 |
鶴見 | 約8〜10万円 | 約14〜20万円 | 港湾都市で交通拠点 |
武蔵小杉 | 約10〜13万円 | 約18〜28万円 | タワマン・再開発が進行中 |
✅ 鉄道・物流インフラに興味がある方
✅ 沿線で暮らすことで「安定した交通網の恩恵」を間接的に受けたい方
✅ 静かな住宅地に住みたいが、利便性のある都市部にも近いエリアを希望する方
JR横須賀武蔵野連絡線は、
旅客利用はできない「貨物専用の連絡路線」で、都心を通らずに川崎・横浜の物流拠点と関東内陸部を結ぶ重要インフラです。
日常生活における直接的な利便性は少ないですが、間接的に沿線住民の物流・生活物資・環境面での恩恵に貢献しています。
不動産的には大きな変動要因とはなりにくいものの、安定性のあるエリアでの生活・投資を考える方にとって、安心材料のひとつとなる路線です。