🏛 基本情報・歴史
正式名称:東京都交通局 日暮里・舎人ライナー
運行会社:東京都交通局
路線カラー:グリーン
営業距離:9.7km
駅数:13駅
起点・終点:日暮里駅(荒川区)〜見沼代親水公園駅(足立区)
運行開始:2008年3月30日
📜 歴史の背景
長年交通空白地帯とされていた足立区の舎人地域〜日暮里を結ぶ新交通システムとして計画
「ゆりかもめ」と同様の無人運転の高架式モノレール(AGT=案内軌条式鉄道)
交通弱者支援・都心アクセス改善を目的とし、荒川区・足立区の住民にとって“悲願”の路線だった
🌟 良いところ(メリット)
✅ 1. 足立区〜日暮里間のアクセスを劇的に改善
それまでバスしかなかった舎人・西新井・江北地域と都心(日暮里)を1本でつなぐ
日暮里駅で山手線・京浜東北線・常磐線に乗換可能
✅ 2. 高架路線で見晴らしが良く、車両も清潔
全区間が高架上を走行するため開放感があり、夜景や街並みを見下ろせる
開業が新しいため、駅や車両もきれいで近代的
✅ 3. 無人運転でバリアフリー対応も充実
各駅にエレベーター・ホームドア設置。高齢者・子育て層にも安心設計
車椅子対応のスペースや案内装置も完備
✅ 4. 地元密着型で混雑も比較的マイルド
ラッシュ時を除けば比較的空いていて、快適な乗車が可能
⚠️ 悪いところ(デメリット)
❌ 1. 車両が小さく、ラッシュ時は極端に混雑
2両〜4両編成のため、朝7~8時台はすし詰め状態になることも
特に赤土小学校前〜日暮里間は非常に混雑
❌ 2. スピードが遅く、所要時間は長め
平均速度が25km/h前後と遅く、全線乗車でも25分以上かかる
急ぎの移動にはやや不向き
❌ 3. 経路が一本で、振替ルートが乏しい
他線との接続が日暮里以外にほとんどなく、運休・遅延時の代替手段が限られる
🧺 生活利便性(沿線エリア評価)
| 分野 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 交通アクセス | ★★★☆☆ | 足立区から日暮里へのアクセスは◎、他の接続は△ |
| 買い物 | ★★★☆☆ | 大型商業施設は少なめ。地元密着のスーパー・商店が中心 |
| 自然・公園 | ★★★★☆ | 見沼代親水公園・舎人公園など大規模公園が充実 |
| 教育・子育て | ★★★★☆ | 保育園・小学校が近く、ファミリー向けに安心 |
| 治安 | ★★★☆☆ | 地域によるが、駅周辺は比較的落ち着いた雰囲気 |
🏠 不動産観点
💴 家賃相場(2025年現在目安・ワンルーム〜1K)
| 駅名 | 家賃相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 日暮里 | 約8.5万〜11万円 | 山手線接続、利便性高い |
| 赤土小学校前 | 約7.5万〜9万円 | 住宅街として静かでファミリー層多い |
| 熊野前 | 約7万〜8.5万円 | 都電荒川線との乗換駅 |
| 江北 | 約6.5万〜8万円 | 地元密着型の下町。穴場的エリア |
| 舎人公園〜見沼代 | 約6万〜7.5万円 | 大規模公園隣接・静かで自然多め |
🏘 沿線の住宅傾向
【日暮里周辺】
→ 分譲・賃貸マンションが多く、利便性重視の単身者に人気【赤土小学校前〜舎人】
→ 住宅街中心。低層アパートや一戸建てが多く、家族世帯に支持【舎人公園周辺】
→ 再開発が進行中で、新築賃貸・マンション開発が増加傾向。今後の資産価値上昇も見込める
🎯 日暮里・舎人ライナーが向いている人
✅ 日暮里や上野など都心のターミナル駅に通勤する方
✅ 足立区エリアで、比較的安く住まいを探したいファミリー層
✅ 公園・自然環境の整った住宅街を求める方
✅ 無人運転・バリアフリー対応を重視する高齢者や育児世帯
📌 まとめ
日暮里・舎人ライナーは、
“都心に出やすく、家賃も安く、自然もある”という三拍子を求める人にぴったりの生活路線です。
スピードや混雑といった弱点もありますが、それ以上に、地元住民の生活に根差した温かい路線として定着しています。
今後の再開発や接続改善(例:常磐線や都営線との乗換駅新設構想)にも注目が集まっています。