正式名称:東京都交通局 都電荒川線(愛称:東京さくらトラム)
運行会社:東京都交通局
路線カラー:ピンク(桜色)
営業距離:12.2km
駅数:30駅
起点・終点:三ノ輪橋駅(台東区)〜早稲田駅(新宿区)
開業:1913年(一部区間は都電第27系統として)
都内にあった40系統以上の路面電車のうち、唯一現存する“都電”
1974年の路線縮小時に**「荒川線」として唯一生き残り、地域の足として活躍**
2017年より愛称「東京さくらトラム」が導入され、より親しみやすく進化中
レトロな外観の車両、低速運転、街と一体になった風景が魅力
都心にありながら、昭和の風景が残る貴重な存在
高齢者や子育て世帯の移動手段として重宝されており、地域密着の交通手段
利用者の大多数は地元民。通学・通院・買い物などの“日常の移動”に活用
雑司が谷鬼子母神、巣鴨地蔵通り商店街、都電もなかで有名な梶原駅、あらかわ遊園など
外国人観光客や都内の“昭和散歩ファン”にも人気
駅間が短く(300m前後)、徒歩と組み合わせて使える機動力の高さ
最高時速40km。信号待ちや交差点の通過が多く、所要時間が長め
特に急ぎの移動には不向き
都心主要駅(新宿・東京・渋谷など)に直結しないため、乗り換え必須
鉄道系統の一部だが、運賃精算がバス同様の扱い(定期券やICカードでの運賃体系が特殊)
平日でも6〜7分間隔。急ぎの利用にはやや不便
分野 | 評価 | コメント |
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交通アクセス | ★★☆☆☆ | 地元密着型。長距離・都心アクセスは弱い |
買い物・商業 | ★★★★☆ | 商店街多数。巣鴨・大塚・町屋など買い物便利 |
治安・安心 | ★★★★☆ | 下町らしく安心感あり。地域の見守り力も◎ |
子育て・教育 | ★★★★☆ | 公園・図書館・学校が近く、地元民には優しい路線 |
観光・文化 | ★★★★★ | 昭和レトロ・神社仏閣・遊園地など観光要素も豊富 |
駅名 | 家賃相場 | 特徴 |
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早稲田 | 約8万〜10万円 | 学生街。ワセダ生に人気 |
面影橋 | 約7.5万〜9万円 | 静かで落ち着いた住宅地 |
大塚駅前 | 約8.5万〜11万円 | 山手線アクセス良。駅前再開発中 |
荒川車庫前 | 約6.5万〜8万円 | 下町風情が色濃いエリア |
町屋駅前 | 約7万〜9万円 | 京成線接続あり、コスパ良 |
三ノ輪橋 | 約6.5万〜8万円 | 台東区最北。昔ながらの商店街 |
全体的に築年数が古い物件が多めだが、家賃は比較的安め
再開発が進んでいる町屋・大塚・庚申塚周辺では新築マンションも登場中
地元密着型のアパート・小規模マンションが中心
✅ 落ち着いた下町でのんびり暮らしたい高齢者・子育て層
✅ レトロ好き・下町文化や庶民的な生活を好む方
✅ 車なしでも日常の移動が完結する“街の足”を重視する人
✅ 不動産価格が控えめな地域で住まいを探している方(単身者・学生にも◎)
東京さくらトラム(都電荒川線)は、
東京に唯一残る“路面電車”であり、交通インフラというよりも地域文化そのものです。
地元の生活を支える“のんびり、便利な”路線でありながら、
観光・下町巡り・昭和ノスタルジーといった観点でも高い価値を持っています。
派手さはないものの、生活密着型のやさしい交通手段として、今なお根強い人気を誇る路線です。