都営三田線は、目黒〜西高島平を結ぶ南北方向の地下鉄路線です。
山手線内側のビジネスエリアから、板橋区・高島平などの落ち着いた住宅街、さらには東急目黒線を介して新横浜・横浜方面へもアクセスできる、通勤・通学に便利な「実力派路線」です。
🏛 1. 基本情報・歴史
正式名称:東京都交通局 都営地下鉄三田線
路線カラー:ブルー(青)
総延長距離:27.4km
駅数:27駅(2023年に延伸)
起点・終点:目黒駅(東京都品川区)〜西高島平駅(東京都板橋区)
直通運転:
・南側で東急目黒線(武蔵小杉・日吉・新横浜方面)と直通運転を実施
📜 歴史の背景
・1968年:巣鴨〜志村間で開業
・2000年:目黒駅で東急目黒線との相互直通運転を開始
・2023年:白金高輪〜目黒間が延伸し、将来的な東急新横浜線との連携も話題に
山手線の内側を縦断し、板橋区など東京西北部の住宅エリアから、都心・神奈川方面へと抜ける「縦軸の大動脈」として機能しています。
🌟 2. 良いところ(メリット)
✅ 1. 南北移動に強く、神奈川方面へも直通
・東急目黒線との直通により、都心を越えて横浜・新横浜方面まで1本でアクセス可能。
・新幹線利用に便利な新横浜駅にも直通でき、出張や旅行にも使いやすい路線です。
✅ 2. 落ち着いた住宅街が多く治安が良い
・板橋本町、本蓮沼、志村三丁目などは静かな住宅地が広がるエリア。
・高齢者や子育て世帯からの支持が高く、「暮らしやすい沿線」として人気があります。
✅ 3. 駅構内がコンパクトで使いやすい
・比較的新しい設計の駅が多く、改札〜ホーム間の距離が短め。
・エレベーターなどのバリアフリー対応も進んでおり、移動しやすい構造になっています。
✅ 4. 通勤時間帯でも比較的空いている区間がある
・山手線内側に比べると、北区・板橋区方面は乗客が少なめの時間帯もあり、
「ぎゅうぎゅう詰めを避けたい」人には嬉しい環境です。
⚠️ 3. 悪いところ(デメリット)
❌ 1. 急行がなく、各駅停車のみ
・三田線は全列車が各駅停車のため、長距離移動では所要時間がやや長く感じられることも。
❌ 2. 時間帯によっては本数が少なめ
・日中や深夜は運行本数が減り、待ち時間が長くなることがある点は要注意です。
❌ 3. 都心側の駅はやや“地味”な印象も
・東京・新橋・渋谷のような「ザ・繁華街」というエリアは少なく、
アクセス先としての華やかさやインパクトを重視する人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
🧺 4. 生活利便性(沿線環境のイメージ)
交通アクセス:★★★★☆
都心と郊外を縦に結ぶ路線で、通勤・通学に便利。横浜・新横浜方面への接続力も魅力。
買い物:★★★☆☆
三田、巣鴨、高島平などに商店街やスーパーがあり、日常の買い物には困らないレベル。
教育・文化:★★★★☆
白山・千石エリアには東洋大学・学習院・文京学院大学などがあり、学生の多い文教エリアとしても知られます。
治安:★★★★★
沿線全体的に落ち着いた住宅街が多く、ファミリー層にとって安心感の高いエリア。
子育て環境:★★★★☆
公園や学校が多く、静かな環境で子育てをしたい家庭から支持されています。
🏠 5. 不動産観点(2025年現在)
💴 家賃相場(駅別の目安)
白金高輪:
ワンルーム・1K 約¥110,000〜¥130,000
ファミリー向け(2LDK〜) 約¥250,000〜¥350,000
三田・芝公園:
ワンルーム・1K 約¥100,000〜¥120,000
ファミリー向け(2LDK〜) 約¥220,000〜¥300,000
巣鴨・千石:
ワンルーム・1K 約¥90,000〜¥110,000
ファミリー向け(2LDK〜) 約¥180,000〜¥250,000
板橋本町:
ワンルーム・1K 約¥70,000〜¥85,000
ファミリー向け(2LDK〜) 約¥140,000〜¥180,000
高島平〜西高島平:
ワンルーム・1K 約¥65,000〜¥80,000
ファミリー向け(2LDK〜) 約¥120,000〜¥160,000
🏘 住宅の傾向
【都心側(目黒〜巣鴨)】
高級住宅地や単身者向けのコンパクトマンションが多く、家賃水準は高め。
【中間部(千石〜志村三丁目)】
低層住宅や賃貸アパートが中心で、治安が良く、落ち着いた生活環境が魅力。
【北側(高島平〜西高島平)】
団地やファミリー向けマンションが多く、
「コスパ重視」で広めの間取りを探すファミリー層に人気のエリアです。
🎯 6. 都営三田線が向いている人
こんな方には、都営三田線沿線がおすすめです。
✅ 静かで落ち着いた環境を重視するファミリー・シニア層
✅ 満員電車をできるだけ避けて通勤したい会社員
✅ 横浜方面や新幹線(新横浜駅)をよく利用するビジネスパーソン
✅ 都心への距離感と住宅地としての落ち着きを両立させたい DINKs 層
📌 7. まとめ
都営三田線は、
都心の落ち着いた住宅地
板橋区・高島平エリアの団地・ファミリーマンション
そして横浜・新横浜方面
をつなぐ、“地味だけれど確実に便利”な縦軸路線です。
派手さはありませんが、
「通勤ストレスが少ない」「駅周辺が静かで暮らしやすい」といった評価が多く、
生活目線で見ると非常にバランスの良い路線と言えます。
今後は、品川方面への延伸構想などもあり、
将来的に沿線の資産価値・住みやすさがさらに注目される可能性もあります。